至高の焼鳥

ドリフのサラリーマンコントなんかで居酒屋や屋台で呑んでいる光景に憧れて。かぐや姫や吉田拓郎の歌にでてくる赤ちょうちんに憧れて。

初めて行った居酒屋は綾瀬駅ガード下の大吉。
背伸びして呑んだビールは予想以上に苦く、青リンゴサワーでさえも不味く感じた気がする。

まだネギ間や、砂肝の味さえわからない、あの頃。
つまみは、焼き鳥に刺身。煙をふかしながらジョッキを片手に少し大人になった、小さな夢を叶えたあの日。

月日は流れ、

バンド仲間と朝まで熱く音楽を語りながらの焼鳥
就職し、朝までディスカッションしながらの焼鳥
恋を、女を、仕事を語らいながらの焼鳥

そして思い出をつまみに呑む焼鳥

全てが至高の焼鳥

だけど、やっぱり夢を語らいながらの焼鳥

それこそが究極で至高の焼鳥

不便だけど、それがいい
その意味がわかってきた、バンドーでした。