一口で味噌ら~めんと言ってもスープのベースが丸鶏であったり豚骨であったりと様々。
今回は札幌で生まれ大衆に愛される『札幌味噌ラーメン』にスポットをあてたい。
味噌ら~めんの歴史は意外と浅く、今から50年ほど前のこと。
北海道・札幌市にある食堂で「豚汁にら~めんの麺を入れてくれ!」というお客さんの注文にヒントを得た…という話がまことしやかに流れているが、これはどうやら都市伝説らしい。
正確には、味噌は身体に良い!という持論で、味噌汁をヒントに考案した“味噌味メン”が札幌味噌ら~めんの始まりと言われている。
実は味噌ら~めんの大好きな私は、過去にこの発祥の店へ行ったことがあるのだが、私達に馴染みがあるあの味噌ら~めんとは別の食べ物のように思えた。それは『味噌汁をヒントに…』というだけあって、スープは限りなく味噌汁に近く、豚汁に中華麺を入れたというのが説明として一番しっくりしてしまう。
ら~めんにしては物足りなさが否めなかった。
ただ、どうやら私の食べ方にも問題があったようだ。
後に地元の人間から聞いたところによると、テーブルの上に乗ったややピリ辛の味噌とその他調味料で好みの味に調整しながら食べるのが流儀らしい。
さて、今回私が潜入したのは、埼玉県川口市にある味噌ら~めんの名店『コシ屋』
JR西川口駅から徒歩で約10分。バスでも2停留所目にある。商売としては決して良い立地とは言えない。
ところが、昼時はもちろん夕食時にはいつも行列が出来ている。
西川口駅からオートレース場へ一直線に向かう道に店舗を構えるコシ屋の店内にはオートの選手らしきサインも数多く飾られている。
1996年にオートレース選手に転身する為、SMAPを脱退した森且行も顔を見せるとかみせないとか…
さて、ここの味噌ら~めんは『昭和におノスタルジー』を感じさせる。
味に抜群のインパクトやパンチは決してない。
しかし本当にうまいものとはそんなものではないだろうか?
インパクトは一瞬にして強烈な刺激を与えたちまち至福に満たしてくれる。反面、飽きがくるのも早い。
ここコシ屋のら~めんは違う。
普通にうまい。箸が進めば進むほどうまくなるわけでもない。
ただ、淡々とうまい。スープの最後の1滴まで普通にうまい。
そして食べ終わり店を出ると、何故か後ろ髪を引かれる。
麺は多からず少なからず。スープは濃すぎず、薄すぎず。
それらが絶妙なハーモニーを奏でる。
そう、おそらくバランスが良いのだろう。
味噌ラーメン こちらはピリ辛の味噌じゃんめん
ら~めんだけではない。人生何事もバランスが肝心だ!!
改めてそう感じさせてくれた一杯☆
そこで…
バランスの良い味に、その意味も含め☆2つ!!