俺の風俗体験記 ~白川PartⅠ~第十六話

りょうの手は首元から、俺の胸へ蛇のように絡みついてきた。
そのまま優しくシャツの上から俺のミスタービーンズに弧を描くように触れる。
そっと顔を近づけて言った。
『今日はどんな風にされたいの?』
りょうの生温かい、だが心地よい吐息が俺の耳を撫でる。
俺は突然の出来事に戸惑いながらも答えた。
『えっ、えっ、いやっ。色々、なんかして貰えたらって思ってます。』
りょうの顔は見えなくても魔性の微笑が脳裏に映る。
経験がそう告げた。
『可愛いわね。じゃあ色々しようね。』
そう言いながらりょうは俺のシャツのボタンに手を掛ける。
一つ一つ上から順番にボタンという名のカップルを、事も無げに別れさせていく。
りょうの馴れた手つきにはどんな結婚相談所だって太刀打ち出来ない。
そしてあれよと言う間に俺のシャツが完全にはだける。
りょうが優しく俺に問いかける。
『気持ち良い?』
俺はもちろんしっかりとその言葉に答えてやる。
『は、はひぃいい』
このままでは完全にりょうと言う名の巨大な陰謀に飲み込まれちまいそうだ。
だが、俺にはまだヒートテックと言う牙城が残されている。
ここからが真の意味でりょうのお手並みを拝見といこう。
りょうの手は休む事無く、それでいてゆっくりと俺の体の感触を、温度を楽しんでいる。
そしてズボンのボタンにも手を掛ける。
ジーンズのボタン。
それはシャツのようにおいそれとはいかないはずだ。
経験が俺にそう告げてくれる。
リベットボタンと呼ばれる真鍮製の鎧を着たナイトが俺の正門を警護しているはずだ。
しかしおかしい。
ズボンにはベルトが付き物のはず?

■説明しよう!!
白川は急いで家を出た為、いつもならば絶対にしているベルトをしていなかったのだ!!

―そうか、そう言う事だったのか!―
話は戻る。
りょうは俺が脳内で一人会話を楽しんでいる間に、すでにナイトを打ち負かしていた様だった。
そしてもう一度耳元で囁く。
『ふふっ。少し大きくなってるね』
甘い、甘すぎる。
ちょろい、ちょろ過ぎる。
これだから女は。
女ってやつは。
りょうはここに来てから今まで、俺をリードして来たつもりだろうがそうはイカの金玉だった。
りょうはひとつ大きなミスを犯した。
いや読み間違いとも言うべきか。
この時おれの自身の生用心棒はすでに怒り、そして猛り狂っていた。
そう、完全にフル勃起だった。
そしてそうはイカの金玉だけに、イカ臭い生用心棒の汗も噴出し始めていた。
そう、カウパーだ。
経験だけがそう告げていた。

続く。