俺の風俗体験記 ~白川PartⅠ~第二十一話

混乱と快楽、非日常の入り口を開かれた俺の脳は忘却へ。
りょうが強い口調で俺に激を飛ばす。
『情けない事言ってんじゃないよ!!誰が勝手に発射(い)って良いって言った?』
駄目だ、最早彼女は完全に悪鬼と成り果てた。
俺は必死に、最後の力を振り絞り抵抗を試みる。
『ひへぇぇええええええ。もう、もう駄目ですぅううううう』
俺の言葉は虚しく空を舞う。
なおも高速の手は両手も動きを止めない。
止めないどころか速度が増しているようにも感じる。
尻穴ズポリ、指ピクピク、亀頭もシャアー♪
尻穴ズポリ、指ピクピク、亀頭もシャアー♪
尻穴ズポリ、指ピクピク、亀頭もシャアー♪
その動きは小室哲也のように目まぐるしく動く。
NYならぬTK。
俺と言うキーボードを巧みに操り、音を無理やり奏でさせる。
『ほらほら気持ちいいんでしょ!返事は!!』
さらなる強い口調。
りょうは最早怒鳴っているようだった。
『いいです。いいです。発射(イ)かせて下さい。発射(イ)かせて下さい。』
もう、従うしかない。
俺は奴隷だ。
底辺だ。
負け犬だ。
りょうが怒鳴る。
『駄目っつってんだろ!!!』
『ほら名前言ってみな、名前!!』
『自分の名前叫んでみろよ!!』
強すぎる口調に俺はふと、ほんの一瞬だが我に返える。
『おがっおごっ』
『おがっ、おがっ、丘、丘、丘嶋でゲスぅううううううううう。』
もう大丈夫だ。
可笑しくなりそうな頭を順番に整理する。
―どうしてこうなった?どうしてこんな事に―
りょうがそれを分かったかのように攻める手を緩める。
緩急をつける様に、優しく言う。
『ほらぁ、どう気持ちいいでしょ?』
百七十キロの剛速球の後に九十キロのスローボールじゃさすがスラッガーも空振りしちまう。
俺は手堅くバントの構えで様子を伺った。
『そろそろ発射(イ)っていいでしょうか?』
顔色など伺う暇は無い。
そもそも一度も目を開けていない。
りょうは言う。
『駄目よ。まだ発射(イ)かせないんだから』
そしてまた速度を速める。ここにネズミ捕りは居ない。誰も彼女を取り締まれない。
俺は言う。
『いがっ、発射(イ)かせて下さい。』
増すスピード。
言うりょう。
『まだよ。まだ駄目。』
懇願。
俺は再度言う。
『いがっ、発射(イ)かせて下さい。』
りょうは答える。求めていない言葉を。
『まだよ。まだ駄目。』
『いがっ、発射(イ)かせて下さい。』
『まだよ。まだ駄目。』
増すスピード。
『いがっ、発射(イ)かせて下さい。』
『まだよ。まだ駄目。』
『いがっ、発射(イ)かせて下さい。』
さらに激しく。
『まだよ。まだ駄目。』
『いがっ、いがっ発射(イ)かせて下さい。』
増すスピード。
『お願いしまぅううううううう。イガっいがっいがぜでぇええええええええええ』
果てそうだった。
俺は死ぬのか?
そう考えたその時だった。
『仕方ないなぁ、じゃぁ発射(イ)っていいよ』
耳を疑った。
この戦いの終わりはもう近い・・・

to be continued