昼☆スタ オリハラです。
今回は申し訳御座いません。
アストラッチャと全然関係ないお話です。
■最近涙を流してないな・・ という方、ぜひ読んでみてくださいませ。
この美談、実は以前にも投稿させて頂いたのですが、アストラッチャの女の子の数名から「泣いちゃいました」 と言われた内容です。
とある馬と とある騎手の。
競馬史上最大の美談でございますm(__)m
↓では、、、どうぞ↓
今から30年以上前 キーストンという馬がいました。
ゆくゆく東京優駿を勝利し、ダービー馬になる馬ですが、
デビュー前の馬というのはブラッドスポーツの為、血統により期待のされ方がまったく違います。
このキーストンという馬は世間にまったく注目されていない。
いわゆる期待されていない馬でした。
時を同じくして『冴えない騎手』がおりました。
山本正司ジョッキー。競馬の世界も上下関係の世界です。
先輩ジョッキーがたくさん所属している舞台で、新人ジョッキーの山本は、まったくいい馬を回してもらえず、冴えない騎手生活をおくっていました。 キーストン号と出会うまでは。
とある日、山本騎手に声がかかります。
「山本、この馬みてやってくれ。名前はキーストンだってさ。脚も曲がってるし、まぁどうしょうもないだろうけどなw」
こんな扱いで巡ってきた馬がキーストンでした。
身体は小さく、脚が少し曲がっており、歩様が少し変な馬でした。
先輩騎手、周りに笑われる中、山本は一生懸命キーストンの世話をしました。調教がつけられないならと、とにかく歩かせないと・・と引き運動を長めにとったり。と。他の馬と騎手とは明らかに違う闘いがはじまりました。
時はたち、人馬は悔しさをバネに成長。
人馬の絆はとどまる所を知らず、デビュー戦を10馬身差の大差勝利、そしてそこから瞬く間に5連勝。レコード優勝3回、うち2つはコースレコードという凄まじい馬に成長しました。
皐月賞トライアルの重賞「弥生賞」を3馬身差の圧勝。
山本は重賞初勝利です。
ここからは夢の大舞台へ・・・皐月賞・・。
迎えた皐月賞は、嘘のような惨敗。14着という着外で終了。
敗因は、「騎手の騎乗ミス」
山本はこの時、はじめて騎手やめたほうがいいんじゃないかな・・
と落ち込んだそうです。そして、相棒キーストンに、
「お前は凄い馬だ。俺が上手く導いてあげられなかった・・・ごめんな・・本当にごめんな。」と馬に話かけたそうです。
そしてキーストンも、山本に応えるように、話かけたといいます。
「お前のせいじゃないよ」 と。
この敗戦が実に面白くない人がいます。
そう、馬主さんです。次走は誰もが夢みるダービー。
馬主は調教師に言いました。
「騎手を変えろ!ダービー制覇がかかってるんやぞ!」と。
現代のダービーの優勝賞金は2億。馬主の言い分もごもっともでした。
騎手と馬の絆は引き裂かれそうになりました。
そんな時、二人の頑張りを誰よりも知っている山本の師匠と調教師は。
馬主の元へ出向き、お願いを乞うたそうです。
「キーストンには山本が一番合っています。ほかの騎手では勝てません。山本に乗せてやってください。」
連日にわたる訪問に馬主も折れ、ついにダービーでの手綱は山本が変わらず握ることが決定しました。
ダービー当日。人馬は不良馬場の中をものともせずに、見事に日本ダービーを制覇しました。山本はこれにより「史上最年少ダービージョッキー」となり、騎乗依頼もこの頃から増えていきます。
相手も強くなり、キーストンも悪戦苦闘を繰り返しながら、順調に勝利を重ねていきます。
この頃からあがった話で、このキーストンという馬は自分が負けてしまったレースで、関係者ががっかりしていると、自分のせいでみんなが・・といわんばかりに元気がなくなり、体調を壊したりということもしばしばあったそうです。山本の気持ちが、馬にも伝わっていた1つの証拠でした。
この人馬一体のコンビは、これからも活躍していくはずでした。
そして事件は起こります。
1967年 阪神大賞典
このレースでもキーストンは一番人気。
山本を背中に気持ちよく先頭を走り抜けていきます。
誰もがキーストンの勝利を確信した第四コーナー後。
この結末を予想した人はいませんでした。
↓【ニコニコ動画が見れる方】↓ 是非!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3626266
馬は前脚から崩れ落ちました。
骨折による競争中止。
通常、馬は骨折を発症すると、激痛で暴れまわるのが通常です。
ところが・・・ キーストンは・・・
自分の激痛に耐えながら、3本脚で騎手の元へと
一歩 一歩 と 近づいていきます。
騎手が無事か・・・ ただその一心で。
その時の光景を山本は。
「あー、えらいことになった、と思いましたが、気がつくとすぐそばに、キーストンがいたんです。ということは、そこから離れていったのに、また僕のところに帰ってきたわけですよね。そういうことは朧げに理解できました。
それからキーストンは膝をついて、僕の胸のところに顔を持ってきて、鼻面を押しつけてきました。ぼくはもう、夢中でその顔を抱きましたよ。
そのあと誰かが来たので(中略)その人に手綱を渡して『頼むわ』と言ったまでは覚えてるんですが、また意識がなくなりました」
と 話します。
山本が意識を取り戻し、叫びました。
「キーストン!!キーストンは!!!」
誰もが首を横にふりました。
山本は医務室に走りました。
そこには、安楽死処分をされた後のキーストンが横たわっていました。
誰もしゃべらない沈黙の中、キーストンの安楽死を行った獣医が口を開きます。
「この子はこの小さなからだで注射をすると普通5分ほどで死んでしまうのですが 15分もたえていました。痛いだろうに鳴き声もあげずにたえていました。 長い間、獣医をしてきましたがこんなすごい馬はじめてです。」
それを聞いた厩務員のひとりが・・・・つぶやきました。
「山本さん・・・・まっとったんやなぁ」と。
それを聞いた山本さんはキーストンの首にだきついて
いつまでも泣き続けたそうです。
そして同時刻。競馬場も異様な空気に包まれていました。
レースを見ていたファン達がJRA職員に、、
「キーストンを殺さないでくれ!お願いだ!」
多くのファンが暴動を起こしていたのです。
暴動を起こしている方も、それを止める職員達も、もう全員が涙を流しながらの問答だったそうな。
馬のファンがいる。騎手のファンもいる。
こんなスポーツは競馬だけだな。と私はおもいまふ。
ちなみに、アストラのスタッフは動物好きが多いです☆
社長はご存知の通り「愛犬家」で有名ですが、動物を飼っているスタッフが結構多いです♪女の子も犬飼いたい!または飼っている子が結構多いですね♪
昼スタ☆オリハラでした<(_ _)>