プロ野球の契約に見る複雑な事情

どうもこんにちは!タクミです。

シーズンの悲惨なチーム成績を全て吹き飛ばすニュースがヤクルトファンの自分の元に11月19日に届きました。

ヤクルト・山田哲が残留、7年40億円規模 FA権行使せず“スワローズ愛”貫いた

この選手はスーパースターでFA(他球団と交渉出来る権利)になればお金のある球団に行くだろうと言われてました。しかし今回このような契約がされました。この背景には山田選手のコメントの通りチーム愛は勿論ですが、他にも様々な事情が絡んでいるのです。(憶測)

ヤクルト本社・ダノンの呪縛から解放される

長くなるので出来るだけ簡潔に説明すると、ダノンはヤクルトの株を多く保有しており、隙あらば敵対的買収をしようしていました。長年に渡る攻防の末、今年遂にダノンが保有株を全て売却し資本提携を解消しました。

ダノンは大株主ですがあまり良好な関係ではない為、赤字経営が続く球団に本社が大きなお金を流す事は賛同していなかったと思います。この大型契約はコロナ渦で収入が激減した球団の力だけでは用意出来ない金額の契約です。

つまり、ダノンが撤退していなければ…本社からの援助も少なくなり、提示する年数、金額が低く、他球団の付け入る隙が生まれたかもしれません。これが最も大きい要因の一つと考えてます。

ジャイアンツ・ソフトバンク・楽天の最高額年俸の事情

ダノンから解放された事で、他球団同等かそれ以上の提示が出来たのでお金のある球団がそれ以上の提示をすると考え難くなりました。どういう事かと言うと、山田選手を獲得に興味があり、ヤクルトより上の条件提示が出来そうなのはソフトバンク・ジャイアンツ・楽天です。その球団の野手最高年俸を見ると…

ジャイアンツ打者の最高年俸は坂本隼人選手の5億円
ソフトバンク打者の最高年俸は柳田悠岐選手の5.7億円
楽天打者の最高年俸は浅村栄斗選手の5億円

となります。楽天の浅村選手はFAで楽天に移籍して来た選手なので別として、ジャイアンツ坂本選手・ソフトバンク柳田選手は球団の功労者であり超大事な選手です。山田選手へヤクルトが提示した額は単年にすると6億近い年俸になり、それ以上の提示となると各球団の最高年俸を超える提示をしないと獲得出来ません。

そうなると、年下の選手が自分より良い条件で坂本・柳田選手は面白くないわけで、そのような契約は避ける傾向にあります。楽天は記した通り浅村選手は生え抜きでは無いので山田選手が自分より良い給与で入っても関係無いと思いますが、山田選手は寒いのが苦手で成績に気温が影響を及ぼす選手なので東北の屋外球場で春・秋寒くなる楽天には個人的には行かないと思ってました。

コロナ渦・ダノンからの解放・他球団の事情と色々な事情が今回はヤクルト球団に味方し、結果大物選手の流出を阻止出来たのかと思います。

信じるか信じないかはあなたしry

2020-12-05 プロ野球の契約に見る複雑な事情 はコメントを受け付けていません スポーツ