夜中に薄気味悪い笑いを浮かべ緑の液体を鍋でかき混ぜる嫁。
ミキサーで野菜などを混ぜたものらしい。
新年早々こんなもの誰が食べるのか?
まさか俺が食べるとでも思っているのか?
食わんぞ。絶対に食わんぞ。喰わん!喰わん!
心の中で強く決心した。
暫くすると火を止める音がした。
出来たみたいだ。
だが味見をした気配がない。
しないのか?料理する時味見しないのか?
まさかいつもしてないのか?
してない気がするぅー!
そんな色した明らかにおかしい味がするであろう液体を何故自分の舌で確かめない!
そして夜中にミキサーやら野菜カスやら台所がしっちゃかめっちゃかなんだよ!
だんだんイライラしてきたが
一応聞いてみた。
それ何?
彼女はこう答えた。
ポタージュ。
。。。
ポタージュー!?ポッポッポタージュ?!
格好良い名前で言ったー!
料理っぽい名前で言ったー!
料理っぽい名前付ければ許されると思ってるー!
ポタージュ作れるって人に言いそう!
何なら得意とか言いそう!
付けてやる。俺がそれの名前を付けてやる。
藻だ!藻!それは藻だ!
そんな俺の殺気も気付かず鼻歌を歌いながら片付けている。
夜中に興奮してきたが、落ち着け、どうせ俺は食わないし、明日自分で食べてマズーイ!って騒ぎ出して終わりだ。今日は寝よう。
翌日。
翌々日。。
翌翌々日。。。
固まった藻が鍋の中にあのまま放置されていた。
喰わないんかい!!
良く見ると花が咲いていた(嘘)
小林でした。