ひる☆すた オリハラです( `ー´)ノ
皆様!唐突ですが、お気に入りのお店はありますか?
私の家の付近にはコンビニが何件かあります。
セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート。
一番近いコンビニはローソンですが、その近いローソンより500m位、遠くにあるローソンによくいきます。
無駄なようですが理由があります。神接客の店員さんがいるのです。
非凡な才能を持った人間は突如現れます。
名前は中山さん(57歳)。とても小さくて、おばちゃんとおばぁちゃんの間位の風貌でしょうか。
パッとみると自信のなさげなただのおばちゃんです。
大学通りが近く、結構繁盛するのか、オーナーの人件費節減がぬるいのか、このコンビニは大体3名体制で店員がいます。店員は大学生のほうが多いですね。大学生2人と中山さんがシフトにはいっていると、大学生は「中山さ~ん、ゴミ変えてきて~」、「中山さん!トイレ掃除しておいて!」などなど、面倒な仕事を押し付けている雰囲気がありました。
人間観察・考察が趣味な私は、「あーあー、このおばちゃん、便利使いされてんなぁ・・」と、いつも思ってました。それでもいつも元気に返事をして、ニコニコ作業にはいる中山さんに若干興味もありました。そして、とある日私がレジにいくと中山さんがレジに。
衝撃でした。一度レジにはいると人が変わります。シャキーンという擬音が聞こえてきそう。
作業が早い。言葉が丁寧。大きな声でそれでいて不快じゃない。お釣りを渡した後に「レシートはお持ちになりますか?」「ご確認ください。」「お酒は袋お分けしますね。」「雨が降ってきましたので運転お気をつけて。」気遣いの神様。そしてなによりずっと笑顔。コンビニの接客で感動したのははじめてでした。
思わず口にでてしまいました。
「とても丁寧な接客でいいですね。」 と。すると中山さんは、
「恐縮です、有難う御座います。」と深々とお辞儀をしました。
この後も中山さんの凄さには驚きました。私がレジにいくと、「アイスブラストの8ミリとアイスカフェラテでよろしいでしょうか?」いつも同じものを買うから記憶しているんですよね。よくよく見ると私だけじゃない。他の客にもちょいちょいそんな話をしていました。
数日後にちょっとした出来事が起こります。皆様ご存じ【コンビニの700円くじ】です。これ案外忘れられたりしますよね(笑)
私は算数が得意というか好きというか、小学校の低学年位の頃からの癖?で、買い物に行った時は1円単位で頭の中で計算をしてます。スーパーとかで10000円位の買い物をする時でも計算をしてます。コンビニでこのくじ引きの期間中なんかは700円になるように、1400円になるように、と計算して買い物をします。
くじ引きの対象期間内にローソンによりました。レジは大学生軍団のボスぽい奴。(有象無象の名前までは憶えてられない)会計は1404円。
「ありがっした~」 ・・・普通にくじの話にふれられませんでした。まぁ私も大人です、まぁいっか~でドアに向かって歩いていると、「やべっ!くじ忘れた」という声が聞こえました。有象無象ボスが気が付いたようでしたが、特になにも言われないのでそのまま退店し、車に乗ろうとしたところで・・!?「お客様!」といつもの通る大きな声が聞こえました。キョトンとして振り返ると中山さんがお辞儀をして「大変失礼致しました。くじの対象になるので引いていってくださいますか?申し訳ございません」と。
中山さんは大学生軍団に真剣な顔で説教をしてました。「これはお客様の権利。人間だから忘れてしまうこともある。でも気が付いたなら聞いてあげないとダメでしょ!」と。有象無象も「すいませんでした。」と。。(いやここは申し訳ございませんでしたでしょ・・)笑
さぁ、レジには私と中山さんとサルども。
ここで皆様おわかり頂けますでしょう。
ハードル高っ!!!!
そうです、2枚ともハズレなんて引こう日には中山さんに恥をかかせるようなもんです。こんな時にバカになれるのが私のうざいイイ所!
目を閉じ、静かに鼻から息を吸い、口から吐く。北斗神拳のポーズをとります。右手の中指と親指に神経を集中させます。「アタッ!」
この時の指の感覚は女の子に触れる時よりも優しかったと思います(笑)
・・「ホーワッチャーーー!!!」
見事にパックコーヒーとアイスを的中。流石もっている男は違います(笑)
こんなエピソードもあり、多少遠くても私はそのコンビニへ通っていました。が、、
とある日、私が立ち読みをしていると、中山さんがきて私に言います。
・息子夫婦が家を買ったので引越しをすること
・このお仕事は通えなくなるから辞めてしまうこと
・いつもよくしてくれてありがとうございました と。
さみしくなるなぁ・・そこで花屋にプチブーケを作ってもらい、
「お勤めご苦労様でした。心地よい時間をありがとう」
中山さんにプレゼント♪なんか告白みたいだね(笑)中山さんはボロボロ泣いて喜んでくれました。(´_`。)流石にお付き合いは断られました(爆笑)。笑いながら、「もう少し渋くなったらね!」と言ってくれました。そーゆー問題か?イタリア男は今日も玉砕♪
接客の魔法はすごいです。これで私は一番近いコンビニに通うことになります。アルバイト1人だけでも経営は大きく変わるんだということを再認識した出来事でした。
私も見習えるように、心地よい電話対応を目指します。
中山さん、次のオシゴトも頑張ってね!